12月16日(土)~17日(日)、「TL人間学シリーズセミナー2023第3回」が東京プリンスホテルで開催されました! 全国から約1100名が参加

2023年12月21日
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インビジブルシェルを解除し、「もう1人の自分」を生み出す

12月16日(土)~17日(日)、経営・医療・教育・法務・福祉などの専門分野の方々を対象とした「TL人間学シリーズセミナー2023第3回」が、東京プリンスホテルで開催されました(G.ライブ[インターネットライブ中継]でも配信)。
「人生を取り戻す」というテーマで開催されてきた今年のシリーズセミナーも、今回が最終回となります。
コロナ禍が終息したものの、国内外に多くの問題が山積する中で、「TL人間学」(魂の学)によって新たな未来を開く志を抱いた1100名の専門分野の方々が参加しました。
1日目は、まず、先回のシリーズセミナー(詳しくは→コチラ)における高橋先生の講義を映像で振り返りながら、先生がつくられたオリジナルの実践シートに取り組んでゆきました。
これまでの業界の古いパラダイムを越える(=Beyond[ビヨンド])のは、1人ひとりがインビジブルシェル(見えない心の殻)を解除し、「もう1人の自分」を生み出すことによってのみ可能となる――。その先生の言葉をもとに、参加者はそれぞれが抱える問題と、そこに向かう自らの心を見つめてゆきました。
仲間とのミーティングを交えながら取り組みを進めてゆく中で、驚きと発見とともに、これまで気づかなかったインビジブルシェルの輪郭が少しずつ浮き彫りになってゆきます。
夕食後は、シートで取り組んだ「もう1人の自分」を生み出し、「Beyond」するとは具体的にどのようなことか、先生のご指導映像と仲間の実践を通して学んでゆきました。
2日目午前中は、分野別研修でこれまでの取り組みをさらに深めた後、再び全分野そろっての全体研修で、今年32回目を迎えた「トータルライフ医療学術集会」の様子が紹介され、業界のパラダイムを転換して新たな医療を切り開く実践例が次々と生まれていることが分かち合われました。日本が超高齢多死社会、2025年問題を目前に控える中で、確かにここから新たな潮流が生まれ始めていることを感じるときとなったのです。

「Beyond」の実践で業界にパラダイム転換を起こす

昼食休憩後は、いよいよ先生の講義です。
先生は、まず、それぞれの業界には特有のパラダイムがあり、1人ひとりの心はインビジブルシェルに覆われていて、私たちは外側からも内側からも押さえつけられ、自由に考え、行動することができなくなっていることを示されました。
そして、専門家とは、その分野において事態に素早く正確に対処できる人のこととされるが、それはあくまでも古いパラダイムにとどまる「Within」(ウィズイン)の実践であり、私たちがこの場で果たそうとしているのは、それを越えて新たなパラダイムを起こし、新しい風を起こす「Beyond」の実践であると語られたのです。
また、新たなパラダイムは、その根底に3つの柱(大いなる存在、不滅の次元、人生の目的)があり、この3つの柱によって、従来のパラダイムの壁を越える(Beyond)ことができることを明かされ、福祉分野を例に、新旧のパラダイムの相違について具体的に説いてゆかれました。
そして、「Beyond」の実践が何をもたらすのか、訪問介護の現場で働くケアマネジャーの女性を壇上に招かれ、そのことを実践報告として詳らかにしてゆかれたのです。
父親の死、病を得た母親の最期の生き方、「TL人間学」に基づく福祉実践への志――それらの体験を通して、3つの柱を打ち立て、まったく違う現実、未来がつくられてゆく歩み――。その姿に強い共感と憧れを抱いた参加者に向けて、先生は次のように呼びかけられました。
――「まさかの時代」の中で、私たちにできることは、自らの問題解決のエネルギーを増大させてゆくことです。それは、「Within」の実践からではなく、従来のパラダイムを突破する「Beyond」の実践から生まれてきます。私たち1人ひとりの実践の積み重ねによって、新たな潮流を起こすことができるように、共に約束された未来に向かって進んでまいりましょう。――
それぞれの業界のパラダイムを転換してゆく歩みが、この場から新たに始まったのです。

参加者の声

魂の存在として相手を見ることができるように実践してゆきたい

先生の講義をお聴きして、自分がいかに「Within」の実践しかしてこなかったかを思い知らされました。目先の利益しか見えず、社員も利益を生み出す道具としか見ていない。まさに、古いパラダイムが流れ込んでいると感じました。実践報告を受けて、「Within」の実践では、魂のつながりまでは行かないけれど、「Beyond」の実践なら、魂の次元でつながり、深い絆が育まれることを知り、鳥肌が立ちました。私も魂の存在として相手を見ることができるように、実践してゆきたいです。

(30代女性・経営・沖縄)

「魂の学」のパラダイムへの転換にすごく憧れた

私は福祉の仕事をしていますので、実践報告をお聞きして、「あんなふうに生きられたら、素晴らしいな」と思いました。特に、古いパラダイムから「魂の学」のパラダイムへの転換には、すごく憧れました。実践報告では、利用者の皆さんの心が変わり、神様につながる体験をして人生を卒業してゆくというのは、「魂の学」でなければ絶対できないことだと思いました。私も、その方の人生の背景を見て、痛みが癒やされ、背負ってきた重荷を降ろせるご縁になれるように、成長してゆきたいと思いました。

(30代男性・福祉・中京)

「すべての答えがここにある!」といううれしい想い

先生から「想像力の限界が創造力の限界」という言葉を初めてお聴きして、「すごい言葉だ!」と感動しました。古いパラダイムでつくられる現実には限界があるけど、新しいパラダイムに転換して関わっていったときに新しい未来が生まれると知って、「私も実践報告の方のように、深い愛情で関われる世界をつくりたい」と思いました。「すべての答えがここにある!」といううれしい想いと、「乗り越えろ!」という呼びかけが来ているという想いで、感無量です。

(50代女性・教育・中京)

「これが私のインビジブルシェルだった」とわかった

私は、「このクリニックをつくったのは自分だ。だから、私と違う考えの人とは仕事をしたくない。嫌なら辞めればいい」と思っていました。ところが、今日、「これが私のインビジブルシェルだった」とわかり、自分の信念に自分が縛られていたことに気づきました。聞く耳をもっているつもりでしたが、「家族との関わりも含め、様々な負の連鎖は、全部、自分が原因だったんだ」と気づいて、打ちのめされました。でも、何か清々しく、うれしく、不思議な気持ちです。インビジブルシェルに気づけば気づくほど、そこから離れることができると思いますので、まずは自分を総点検し、来年は新しい気持ちでチャレンジしてゆきたいと思います。

(60代男性・医療・中京・初参加)

先生のまなざしはいったいいかなるものかと感動した

先生の講義では、職業は違っても、魂として関わることの大切さを感じました。今までは、仕事をしてお金をもらったらそれで終わりだったんです。でも、会社も事業所も魂としてお付き合いさせていただく介在であり、経営者の方々にもそのように関わってゆかなければいけないと、大きな気づきを頂きました。こんな感覚になったのは初めてです。今回、2つのパラダイムの業界観の対比を拝見し、先生のまなざしはいったいいかなるものかと感動しました。これまでは自己実現のためにやってきましたが、これからは自らを捨てて、人のために尽くす生き方に徹してゆこうと思いました。

(70代男性・法務・近畿)