12月5日(日)、第30回トータルライフ(TL)医療学術集会が開催されました!

2021年12月24日
レポート
医療

アフターコロナの時代を開く――人間を魂と見る医療

12月5日(日)、東京・お茶の水ソラシティカンファレンスセンターにおいて、第30回トータルライフ(TL)医療学術集会が開催されました。
1992年より毎年開催されている「トータルライフ医療学術集会」は、高橋佳子先生が提唱されるTL人間学(魂の学)に基づく新たな医療の理論と実践を推進し、その成果を広く世に問う場です。
今年のテーマは、「アフターコロナの時代を開く――人間を魂と見る医療」。新型コロナウイルス感染症の影響で、WEB形式(Zoom)を中心に開催され、約450名の方々が参加されました。

4つのテーマで開催されたシンポジウム――分野を超えた響働の可能性

医師や看護師、ケアマネジャー、介護福祉士、また教育関係者など、様々な専門職の方々によるシンポジウムと分科会、合わせて27の演題が発表されました。
シンポジウムは、4つのテーマ――「1.コロナ禍におけるTL人間学実践による挑戦」「2.予測・予防医療への挑戦」「3.魂主義が開く新たな医療・教育」「4.TL人間学に基づく地域包括ケアへの挑戦」で進められ、高橋先生が提唱されるTL人間学(魂の学)に基づく取り組みが、医療現場における様々な問題や課題を解決し、新たな現実を生み出していった実践の歩みが発表されました。
とりわけ3番目のテーマでは、医療、教育、経営の分野を超えた響働の可能性が示唆され、来春に予定されている「TL人間学シンポジウム」に向かう新たな潮流のエネルギーがあふれる場となりました。
その後の特別講演では、内閣府 健康・医療戦略推進事務局 健康・医療戦略参与の森下竜一氏が、「コロナ禍でのアンチエイジング最前線」と題して、2025大阪・関西万博におけるヘルスケアパビリオン企画などについて発表されました。
医療分野においても、唯物的な人間観・世界観を超えて、永遠の生命の人間観・世界観に基づく新たなパラダイムを構築してゆくと同時に、他の分野とのさらなる響働が求められている――。そのことを改めて深く実感する1日となりました。

(文責:TL医療研究会)