日本抗加齢医学会の講習会で、医師の馬渕茂樹さん(東京トータルライフクリニック院長)が「アフターコロナ時代の抗加齢医学」について発表しました

2021年5月6日
お知らせ
医療

今春、日本抗加齢医学会(*)の講習会(WEBオンデマンド形式)で、馬渕茂樹さん(TL人間学を実践するクリニック、東京トータルライフクリニック院長)が、「アフターコロナ時代の抗加齢医学」について発表しました(馬渕さんは、日本抗加齢医学会の専門医・評議委員)。

(*)抗加齢(アンチエイジング)医学は、健康寿命を延長するため、治療医学にとどまらず、複数領域の研究を幅広く行い、実生活に改善が起こることをめざしています。東京トータルライフクリニックは、日本抗加齢医学会の認定施設です。

講習会のテーマは、「実地医家が行う抗加齢医学の実践」。
概論講義に続いて、耳鼻科や歯科・栄養学の立場から発表が行われたのち、内科医として登壇した馬渕さんは、冒頭、病気が文明を変え、社会を動かしてゆく「病気の社会史」について触れたあと、このように語りました。
――現在、世界を席巻している新型コロナウイルスも「文明を変え、社会を動かす存在」であり、時代は大きな節目を迎えている。抗加齢医学も例外ではなく、これまでの身体ばかりを見ている医療から、心と身体の関係を見る医療への転換が起きている。それゆえ、医療者には、心と身体(病気)の関係を紐解くサポーターとしてのはたらきが求められている。そして、心と身体(病気)の関係を理解するためには、患者さんが訴えていることをよく聞くこと=「傾聴」が必要で、臨床の現場では、特に発病1年前までの出来事を傾聴することによって、心と身体(病気)のつながりが浮き彫りになることもまれではない。病気は偶然に起きた出来事ではなく、患者さんへの「呼びかけ」(病は呼びかけ)であることが理解できるようなる。――
そして、アフターコロナの時代の新たな医療のあり方について、以下のように提言したのです。
――患者さんが自らの内側にある生命エネルギーを信じ、ネガティブな感情を浄化する。そして、ライフスタイルを健全な方向に整え、必要な医療技術の力をこだわりなく借りる。そのサポーターとしての医療者が求められている。それが、アフターコロナの時代の新たな医学医療、抗加齢医学のあり方になるのではないか。──
これからの時代、医療者のはたらきとして、患者さんと共に、その心と身体(病気)の関係を紐解くことが求められている。そして、その心身相関を深く学ぶ知見とメソッドがTL人間学(魂の学)にあると改めて確信せずにはいられませんでした。