新しい時代を開く子どもたちを育む「受験生の集い」

2020年12月15日
レポート
教育

金井靖雄さん 塾経営・66歳

私は、群馬県で塾を経営しています。2017年からは、月1回開催されるGLAの「受験生の集い」(中学1年生~高校3年生対象)でも、TL教育の同志と共に、受験生の同伴を担当しています。「受験生の集い」は、TL人間学(魂の学)によって受験を突破しようと志す受験生のために、GLAが開催している研鑽の場です。

この場で、子どもたちの偏差値がどんどん上がり、無理と思われていた志望校に合格してゆく様子に、「心と現実のつながり」を説くTL人間学(魂の学)の可能性を実感しています。

受験生の集い

「受験生の集い」では、「何のために自分は○○大学(高校)に受かりたいのか?」という目的を何より大切にします。プラス思考に切り替えて受験のモチベーションを上げてゆく手法は、近年、他の塾でも重視されていますが、TL人間学(魂の学)に基づく「受験生の集い」は、そのような自己啓発的なものとはまったく違います。なぜなら、受験は「魂が抱くミッション(使命)を果たすための一里塚」であり、試練に強い心をつくるための介在と捉えるからです。

受験生の集い

受験生は、「ウイズダム」(高橋先生がつくられた問題解決と創造のためのメソッド)に取り組んで、「自分はこの大学(高校)で、このような専門能力を育み、痛みのある人々を助けたい。社会のこういう問題を解決したい。こんなシステムをつくって人々の役に立ちたい」というように、受験の先にある人生の願いを発見してゆきます。

その願いに基づいて、模試や学校の成績、自分のライフスタイル、塾や学校の先生との関わりなど、現状をつぶさに見つめ、自らの内にある「なまける心」や「あきらめる心」など、願いを阻む心を、『新・祈りのみち』(高橋佳子著)で転換してゆきます。さらに、その転換した新たな心で、具体的なスケジュールや勉強の仕方を定め、その結果を後智慧して次に向かいます。

この取り組みによって、子どもたちが勉強する意欲を高め、飛躍的に学力を向上させてゆく姿には、本当に驚嘆します。「私が高校生のときに、こんな塾があったら……」と思わずにいられません。「ここから、新しい時代を開く子どもたちが生まれる!」と思うと、感動でいっぱいになります。

かつて私は、松下村塾、適塾などの幕末の私塾に憧れ、「私も時代を開く志を持った子どもたちを育みたい」と願って私塾を開設しました。今、まさにそのはたらきに就いていることに、大きな歓びを感じています。