頭痛に悩むすべての方にお勧めの1冊──医師の山田洋司さん(梅ノ辻クリニック院長)著『頭痛が治る、未来が変わる!──痛みの頻度による新たなアプローチ』(三宝出版)

2021年8月28日
お知らせ
医療
1981年、神戸大学医学部卒業後、脳神経外科医を経て、1990年、梅ノ辻クリニック[高知市]の前身の長尾病院に脳神経外科医長として勤務。現在、梅ノ辻クリニック院長、日本頭痛学会専門医、日本脳神経外科学会専門医

すべての頭痛を4つに分類し、新たな治療の道を開く!

現在、日本人の4人に1人、約3000万人が頭痛に悩んでいると言われています。
一口に頭痛と言っても、その症状は千差万別。なかなか薬が効かず、日常生活に支障を来す場合もあります。
TL人間学(魂の学)を長年学んでいる医師の山田洋司さん(頭痛専門医)の著書、『頭痛が治る、未来が変わる!──痛みの頻度による新たなアプローチ』(三宝出版)は、そのような多種多様な頭痛に対して、新たな診断と治療の道を提案しています。
その特徴は、従来の国際頭痛分類(偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など)ではなく、頭痛の起こる回数(頻度)によって、すべての頭痛を4つの層に分類していることです(図参照)。
この新たな分類法によって、頭痛の重症度が明らかになり、それぞれの層に応じた対処と治療法が示されています。しかも、各層の具体的な症例が数多く紹介されていて、読者は、自分の頭痛がどの層なのかがわかり、どう対処すればよいのか、解決の道が見えてきます。

痛みは呼びかけ――頭痛は人生を守る「ガードレール」

山田さんは、TL人間学の「痛みは呼びかけ」というコンセプトを学ぶ中で、「頭痛は、単にその人に痛みを与えているだけではない。それ以上に何か大切なことを、その人の人生に呼びかけている」と考えるようになったと言います。
そして、本書の中で、「大切なことは、回数が多くてつらい頭痛は、偶然に生じているのではなく、その方の心や感情、生活習慣、ストレスと密接につながっていることです。だからこそ、私たちは、そのような視点を持って、頭痛からの呼びかけ――メッセージに耳を傾けることが必要なのです。……つまり、頭痛は、その方の人生と深くにつながっていて、人生を守る『ガードレール』の役割を果たしているのではないかということです」と語っています。
たとえ重度の頭痛でも、適切な治療薬とともに、人生を振り返り、呼びかけに耳を傾ける中で、根本的治療への道が開かれてゆく――。頭痛に悩むすべての方にお読みいただきたい1冊です。

山田洋司著『頭痛が治る、未来が変わる! ──痛みの頻度による新たなアプローチ』
四六判並製  184頁 定価 1,650円(税込)


以下のサイトからお求めいただけます↓
https://www.sampoh.co.jp/books/zutsuganaoru/

目次
はじめに
Chapter 1 頭痛外来とは
Chapter 2 なぜ頭痛を4層に分類するのか――頭痛が起こる頻度による新たな分類の試み
Chapter 3 第1層の頭痛――普段は頭痛がない人に生じる頭痛
Chapter 4 第2層の頭痛――1年に数日から、多くても1カ月に2日までの習慣性の頭痛
Chapter 5 第3層の頭痛――1カ月に3日以上、15日未満の頻度で生じる習慣性の頭痛
Chapter 6 第4層の頭痛――1カ月に15日以上生じる習慣性の頭痛
Chapter 7 頭痛は人生を守る「ガードレール」――頭痛の深層を読み解く
おわりに