トータルライフ総合事務局

私たちの実践:TL医療

東日本大震災からの呼びかけを受けて

東日本大震災からの呼びかけを受けて

東盛岡市 私立病院 副院長:佐々木 浩行(51歳)

近影

私は、岩手県の田老町(現宮古市)の出身です。
 あの東日本大震災の後、駆けつけた故郷の町には、まるで原爆が投下されたような惨憺たる光景が広がっていました。多くの人命が失われ、跡形もなく流された実家の前に呆然と立ち尽くした私は、言葉もなく、ただ涙が流れるばかりでした。

その私を心の底から支えてくれたのは、人々の命、生活、人生、そして魂を守ろうと何度も被災地に通い続け、決して手を離されない高橋先生のお姿でした。

そして、このセミナーで「TL人間学」(魂の学)を研鑽し続けることを通して、再び歩み出すことができたのです。
 2014年、「被災地では、震災による精神的ストレスが年々増加している」というレポートが、東北大学の研究グループによって発表されました。病院にも、精神的に変調をきたした方々が多く来院され、人生相談になることも少なくありません。

私の一言が大きな影響を与えてしまう重責とともに、拒薬、診療拒否を続ける患者さんに対しては、苦手意識、拒絶的な想いが生じて、無自覚に責めていたことにも気づき、それを乗り越える時が来ていることを感じるようになりました。

「患者さんの魂が救われ、苦しみや痛みが少しでも癒されるように、良き同伴者になりたい」という強い願いが、今、私の中に立ち上がっています。そのために、自己ベストを尽くし、努めてゆきたいと願っています。